醸造工程

~麦芽粉砕~

麦芽粉砕度合い分析、粉砕~マッシュインまでの時間、様々な粉砕方法(2~3段階粉砕や湿粉砕)の御提案、粉砕時に分けられる3種類(穀皮、エキス、胚芽)の各特徴、粉塵爆発予防、粉砕の目的、胚芽による酸化脂肪酸減少のための措置、エキス抽出最大化への御提案、ろ過時間短縮のための措置、灰汁やタンニン抽出の最小化、エレガントな味わいへの措置

~マッシング~

各酵素の役割とその最適温度帯・pH、ビールのイメージからの麦汁構成数値化(最大発酵度など)、エキス回収率の最適化(麦芽品質・粉砕・マッシュイン温度・pH)、コストの最適化(エネルギー、人員、時間等)、マッシュイン時の水と麦芽比率によるpHの違い・味や色味への影響、高~低分子溶存窒素組成による味や発酵・安定性への影響(麦芽分析値やマッシングに左右される)、粘性(細胞壁によるβグルカン・ペントサン)低下方法、酸素の影響(デンプン分解、タンパク質分解、細胞壁分解、ポリフェノールの重合など)、リン・亜鉛への分解(酵母栄養素)

~ろ過~

麦汁酸化予防措置(非飽和脂肪酸の酸化リスク低減)、クリアな麦汁を得る為の措置、二番麦汁以降のエキスの取り切り方(EBC法などで均一化)、スパージング水の調整、ポリフェノール溶出を少なくする方法、短時間化、撹拌機の高低や速度調整、ろ過機の圧差調整、搾りかすの厚さ(釜に合った理想的な麦芽量への助言)、麦芽粉砕方法、粘性低下の為のマッシュ方法、ろ過温度の最適化、一番麦汁とスパージング水の比率

~煮沸~

目的:タンパク質凝固、ホップエキスのイソ化、麦汁殺菌、酵素の不活化、色味(メイラード反応)とアロマの付与、DMS前駆物質の分割・蒸発、狙った糖度への濃度凝縮
最適な煮沸時間の調整、麦汁の攪拌力、煮沸方法、ホップの選択やpH調整による苦みやアロマの質への影響、α酸のイソ化への条件・イソ化を早める方法、ホップ加工方法の違いによる使い分け、α酸の生産性計算、麦芽使用量による生産性計算、各種最新の煮沸釜の紹介(メリット・デメリット)

~発酵・貯蔵~

最大発酵度から求める貯蔵・熟成時期へのタイミング、温度管理方法、(酵母の最大活用のための)タンク冷却方法、酵母投入時温度管理、酵母回収・保存・再利用方法、酵母の活性化方法、順調な発酵のための措置、発酵可能糖の概要、発酵に不可欠な栄養素の概要、グルコースからアルコール生成までの化学的変化の概要(クエン酸回路やパスツール効果・クラブツリー効果)、糖エキスの減り方・使われ方、上面・下面発酵酵母の特徴や性質(味への影響)、酵母生合成強化方法、オフフレーバー発生条件、エアレーション理想値・方法、CO₂調整方法、発酵度から計算するアルコール濃度、発酵度から見る完成のタイミング、瓶内二次発酵方法、様々な発酵温度管理方法とその特徴